Q(MS-279) お礼。入院し治療中です。多発性硬化症?に免疫吸着療法は有効? | みみ 2018.10.17-17:10 |
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Q | 46歳、女性、青森県在住。 Q(NMOSD-54) お返事ありがとうございます。
あのあとアクアポリン4抗体は陰性でした。医大に紹介状が出て入院しております。多発性硬化症の疑いありだそうです。 MRIをしましたが明らかに何か出たようです。明日は胸椎などのMRIも撮るそうです。 免疫吸着を2回行いました。パルスもさらに1クール行い今の時点で右目の方は少し赤などの色が少しわかる程度にはなりました。 不安と恐怖で何も考えられない気持ちでいます。初回の病院での対応が時間が経ち過ぎだとも言われました。今はゆっくりと今後を受け入れる気持ちでおります。
病歴: 発症は2018年9月27日。急に右目が見えにくくなり、2つの眼科を受診した後、市街の総合病院に紹介されて受診。検査の結果 球後視神経炎と言われ、 ステロイドパルスを1クール実施し、その後プレドニン内服開始。 アクアポリン陰性と言われた。MRIで病巣ありと言われた。 改善みられず、現在、右目がほほ見えない。
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A | パルス治療追加などが開始されたことは良かったと思います。 ただ、貴女のような多発性硬化症MSや診断が確定していない時の血漿交換療法は単純血漿交換療法を選ぶ必要があります。 単純血漿交換療法は細胞以外の液体成分を全て交換する最も古典的で確実な方法です。MSの42%で有効だとのデータがあります。 第二の方法は二重膜ろ過法です。免疫グロブリンなど大きな分子は全て除去します。 第三の方法である免疫吸着療法は簡便で利用しやすいのですがトリプトファンに結合する特定のIgGのみを吸着します。効果は視神経脊髄炎や重症筋無力症でのみ証明されています。MOG抗体疾患でも有効と言われています。しかし一部の免疫グロブリンしか吸着しませんので抗体依存疾患でも効果は限定的です。MSでの効果は証明されていませんので利用しません。
MSらしさがかなり有るなら長期的な再発・進行抑制の治療も平行して早期に開始するべきです。
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