Q(MS-280) グルタチオン点滴治療はMSに有効? | だい 2018.10.24-16:50 |
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Q | 54歳、男性、愛知県在住、突然ですが、伺いたいことがあります。
多発性硬化症になって20年近くで車いすを使用しています。 ジレニアを服用しています。
うつ病を患っている友人からです。グルタチオン点滴治療というのがあり、主にパーキンソン病の震えを抑えるものですが、多発性硬化症にも効果がある。 そういう情報をもらいました。効果があるという情報だけです。もし効果があるのなら、その効果をお教えいただきたく思います。
自分でHPで調べれば実際にその療法があり様々なクリニックで行われています。自らWEBで調べた結果の収集を列挙します。 パーキンソン病、抗がん剤による神経障害、閉そく性動脈硬化症、体内解毒、線維筋痛症、過敏性腸炎、各種神経系疾患 アンチエイジング、抗アレルギー作用、美白、肝機能改善、免疫力活性化、高血圧、糖尿病。アメリカでは保険適用ですが、日本では保険適用外らしいです。 多発性硬化症でも何らかの効果があるのでしょうか?
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A | MSに対する効果は全く証明されていませんし、試す医師もいないと思います。 主に肝障害の解毒に昔から各国で承認され利用されることがある治療です。
その他の疾患、治療に用いられることはほとんどありません。抗酸化効果がある程度あるので、さまざまな状況で勝手に利用する医師もあるようです。当然、保険適用はありません。米国での薬務局の承認もありませんし、各種民間保険が認めることも無いと思います。
種々の疾患で効果判定がされていないが、効果の可能性があるとして、貴方の引用文にありますように、閉塞性動脈硬化症も列挙されています。多発性硬化症と誤認されたのではないでしょうか。
こうした間違った情報に惑わされず、再発進行防止薬として効果が証明された治療を長期に継続してください。 その他で私がお勧めしているのはビタミンDのみです。処方かサプルメントとして、正しい量で服用してください。Caの上昇には注意が必要です。
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