Q(MS-283) セカンドオピニオンのタイミングについて(再度修正して投稿) | おにぎり 2019.1.25-18:45 |
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Q | 36歳、男性、東京都在住。妻より。初めて質問させていただきます。
病歴: @ 2015年ごろ初発。軽く呂律がまわらなくなる症状が1週間。病院行かず。 2017年夏頃に右腕、右足に有痛性けいれんがみられる。脳神経外科の町医者を受診し、漢方処方され1週間でなおる。 A 2018年12月、インフルエンザワクチン接種の約10日後に左足が痺れ、右足膝下が全く動かなくなる。ここで多発性硬化症を疑われ検査入院。 MRIで脊髄に炎症が見られるとのことで、検査入院中にステロイドの点滴を3日しました。 2019/01/22に多発性硬化症と診断されました。2018年12月が初発ではないかと言われました。 B 2019/01/24の夜から手の平の痺れ(?)を訴えたため受診。握力は左右ともに50ありました。25日午後にMRIを撮ったところ再発がみられたので、先の投稿を修正して再度投稿させていただきました。 現在、歩行障害などはありません。 脳MRIで、数えてはいないが、5個くらいはあると思う、と言われました。多発性硬化症という名前だけしか聞いていません。 抗アクアポリン抗体や脊髄の病巣について聞いていません。
担当医の治療方針の説明: 2019年2月中旬から入院して自己注射の治療を始めると言われました。
主治医からはつい先日多発性硬化症と言われただけで、夫がいまどんな状態にあるのかなどは詳しく聞いていません。今後は入院して自己注射の治療を始めていくと言われました。治療薬は医師数人で話をした結果、ガイドラインに沿って順番にやっていくとのことでした。 前回からたった1ヶ月で再発したことに驚いていて、とても不安です。 どうしても効果の高い薬から始めて、少しでも再発を防ぎたいと考えてしまいます。 セカンドオピニオンの受診は、注射の治療が始まる前に行ったほうがよいのでしょうか。
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A | 聞いたことがない病名を告げられ、大変不安であろうと推察します。 ご記載内容からは2015年に初発があったと思われます。MRIを見ると脳病巣は古い病巣や比較的新しい病巣が混在しているのではないかと推測します。そうであっても比較的早期のMSだと思われます。 このHPにも書いてありますように、中年男性は途中から進行型へ移行する方が多く、それを阻止するため早期の正しい治療選択が特に重要です。
(1) 現在、手の痺れがあり、MRIで新しい病巣が見つかったとありますが、痺れ(シビレ)とはシビレ感のみでしょうか、感覚の鈍さもあるのでしょうか? MRIの新病巣は造影が陽性だったのでしょうか? この症状と新病巣に対する治療はどうなっているのでしょうか? ステロイドの3日間の点滴を急ぎ開始したほうが良いのではと推測します。
(2) (1)の急性期短期治療と並行して、長期的な治療もできるだけ早期に開始するべきです。同じ日に開始できますし、重い心臓病の合併などがなければ、入院の必要性はありません。
(3) 長期治療には日本では6種の選択種があります。自己注射薬が3種類ありますが、いずれも効果が低く、効果発現に時間がかかりますので、私は第一選択にはしません。ご主人は現在、比較的活動性が高そうですので、おすすめできない可能性が高いと思われます。 セカンドオピニオンに関しても、一般論としては早いほうが良いといえます。 診察せず、MRIも見ていない立場ですので、一般的な推測での意見であることはご理解、ご注意をお願いします。 急ぐ相談や対応をご希望でしたら、医療相談の電話090−2287−1021にお電話をください。
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