Q(MS-287) 眼科の継続的なフォローが必要か? | TK 2019.2.5-18:14 |
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Q | 35歳、男性、大阪府在住。 2004年発症のMS。 現在の症状は左親指、人差し指の感覚異常で、EDSS 2.5。 現在の治療はテクフィデラを1年前から服用。(その前はイムセラ 約1年) 脳MRI病巣は約10個ぐらいだが非常に小さい。MS的(Dawson's finger様)
現在、病状は安定しています。 目の症状は2016年の診断確定時以来、特にありません。 2016年の時も自覚症状は無く、多少の複視とフリッカー値の左右差があっただけでした。
主治医は症状が無ければ、眼科への定期的な受診は不要と言われましたが、その認識は一般的でしょうか。それとも半年なり継続して受診した方が良いでしょうか。先生のご意見をお聞かせ頂ければと思います。 よろしくお願いいたします。
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A | 貴方の場合、2016年の初発時に、視力、視野障害を自覚していないのに、フリッカー値の左右差があり、軽度の視神経障害が見つかったとのことです。こうした、軽度の障害は検査をしなければ発見できませんので、時間とお金が許すなら、時々診察、検査を受けた方が無難でしょう。恐らく年に1度程度の通院で充分でしょうが、断言はできません。どれだけのリスクがあるか、予測は難しいです。他の眼科の病気を発見することもあります。
治療がうまくいっているMS患者さん、特にタイサブリやフィンゴリモド(ジレニア、イムセラ)のような効果の高い治療をしている場合は、多くの患者さんで再発は稀ですので、昔のように、眼科へ定期的に通院する必要は、あまり無いと思います。テクフィデラはそれに次ぐ効果がありますが、再発が有る方もあります。 MSの患者さんの再発時の目の症状は、視力低下、視野障害、複視(2重に見える)、眼振、斜視などです。私はこれらの自己判定法をお教えしています。週に1度以上、左右の目を別々に自己評価することが大事です。
フィンゴリモド服用の初期の6ヵ月は、副作用チェックのために定期的通院が重要です。
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