Q(MS-292) 体温上昇MSの進行を早めるか? | マス 2019.6.6-19:38 |
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Q | 40歳、女性、熊本在住です。
MSを発症して10年。フィンゴリモド(ジレニア)6年内服中です。 現在の症状、は視野の中心以外の殆どがボヤけていることと、右半身の軽度麻痺です。 最近、汗をかくほど気温が高く、喉ボトケ辺りの皮膚がピリピリチクチクしますが、 これは症状悪化なのでしょうか? もしもこれが体温上昇による一時的な症状悪化でしたら、体温上昇を繰り返す事はMSの進行を早めることに繋がるのでしょうか?
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A | 体温が上がることがMSの進行を早めることはありません。
MS患者さんはウートフ現象をしばしば経験します。これは体温上昇時に、前から存在している症状が増強したり、以前あったが消えていた症状が同等か軽くなって再び出現する、あるいは、無かった症状が出現したりする現象です。一時的な症状であり、体温が低下すると消える現象で、真の悪化ではありません。すでに有る病巣、症状は出さなかったが残っている病巣に基づく症状の再出現です。
貴女の場合、喉のあたりの皮膚の感覚鈍麻あるいは異常感覚が以前に一度も出たことが無いのであれば、今回の現象が始まった時かそれ以前に経度の再発があったことが疑われます。
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