Q(MS-300) タイサブリ点滴後の倦怠感、嘔気について | エマ 2019.8.24-20:53 |
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Q | 29歳、女性、神奈川県在住。
タイサブリを始めて1年たつのですが、3ヶ月前からタイサブリ後に倦怠感、吐き気、嘔吐があります。 主治医に相談した方が良いのでしょうか?
病歴: 2009年発症。現在は症状がありません。 MRI脳病巣は10個以上ある。
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A | 点滴後に始まるとのことですが、直後なのか何日も経って始まるのかで、大きく異なります。 3月前からということは、最近の3回、毎回同じ現象があったと理解されます。
@点滴終了直後や点滴中に始まるなら、抗ナタリズマブ抗体が出現しているかどうか、調べてもらうべきです。結果判明に数週間かかりますが、陽性なら治療を変更すべきです。 抗ナタリズマブ(タイサブリ)抗体が陽性化した時(ほとんどは点滴開始から6月以内)、点滴中に悪寒、吐き気、ショック症状がでる。再発抑制効果が失われ、無治療と同様となり、再発が多くなります。将来陰性化することもありますが、タイサブリを再開すると再び出現することもよく経験します。 治療開始時から数ヶ月間ステロイドを同時に点滴することで、抗体陽性化を減らせる可能性はあります。
A点滴液中のその他の成分に対する反応は、点滴反応(infusion reaction)と言われており、悪寒、吐気などで、通常は点滴中や直後に始まりますが、やや遅れることもあり得ます。 次回から、しばらくの間、ステロイド(ソルメドロールなど)数百mgの点滴を先に実施し、毎回、量を漸減します。これで症状が出なくなった方を300人に3人程度経験しています。
貴女の場合、タイミングからはAの可能性の方が高いように思われます。 当然、次回点滴の前に医師に相談をするべきです。
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