Q(MS-302) 持続する眼の痛み。痛み止めの分類。 Q294に追加 | J 2019.8.28-6:44 |
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Q | 42歳、青森県、男性。 前回、目の痛みにて質問させて頂いた者です。
目の痛みは、両目くぼみ辺りと奥の方の痛み。日中は眩しさで痛み発症する。日が暮れ始めると痛みは多少改善する。痛み発症時は、効果はないですが1時間に1回程度サンティアを点眼。睡眠時痛みで覚醒する事あり。 目の痛みだけは、本当に何とかしたく悩んでおります。市販のロキソニンを内服してみたのですが、効果はありませんでした。 前回ご回答いただいた鎮痛剤について脳神経内科・眼科の医師へ話をさせて頂きました。結論は、原因不明とのことで経過観察し、現在に至ります。目の痛みも受容するしかないのでしょうか? アドバイス等あれば、何卒宜しくお願いいたします。
MSと診断されて1年が経過し、入院時から目の痛みを訴えていたのですが、経過観察状態が続いております。 両腕から末梢にかけての痺れ感(力が弱くなる・ジンジンする感覚)、歩行時のふらつきはうまく付き合っていこうと思っておりますが。
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A | 痛みの原因が不明のことはよくありますが、治療は可能ですし、するべきです。 医師が心の病であるので、どうしょうもないと考えているかもしれません。しかし、治療はするべきです。 種々の鎮痛薬があり、「慢性(難治性)疼痛症候群」(このQAで解説済み)にならないように、早期に一つ一つ試みるべきです。心理的治療も必要です。
鎮痛剤の全てをここに記載することは無理ですが、脳神経内科医師は痛みの専門家ですので、ご存知のはずです。新しい情報もネットで検索可能です。 大まかな分類は以下のようになります。複数鎮痛剤配合剤もあります。
鎮痛薬分類:
(1)アセトアミノフェンとNSAIDs系薬剤COX-2抑制剤。 アセトアミノフェン、アセチルサリチル酸などの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は痛み炎症を抑える。多数あり、ロキソニンも含まれます。
(2)オピオイド モルヒネ、類似の様々な薬物(コデイン・オキシコドン・ヒドロコドン・ペチジン)。脳のオピオイド受容体に同じように影響を及ぼす。ブプレノルフィンは、オピオイド受容体の部分的作動薬。トラマドールはセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害作用を持つ。 効果的な鎮痛効果をもたらすが、一方で不快な副作用(錯乱、呼吸抑制、・ミオクローヌス・縮瞳など)を引き起こす事があるため、その服用量は制限される。
(3)神経因性疼痛薬 三環系抗うつ剤(アミトリプチンなど)は中枢神経に起因する痛みを改善。 カルバマゼピン(テグレトール)やガバペンチン、またプレガバリン(リリカ)と類似薬。
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