| Q(MS-304) 初発後、シビレ感が残っているが。今後の治療は? | mtr 2019.9.19-21:43 |
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| Q | 36歳、男性、北海道在住。
2019年8月中旬に 鼻の先から上唇にかけて冷却スプレーをかけられているような違和感を感じたため、脳神経外科にてMRI検査。脳に異常は無いということで経過を見る事に。 徐々に顔面の左半分から左腕まで違和感を感じる範囲が広がっていくため、 9月3日に神経内科で診察を受け、再度MRI検査。極小の病巣が数個見付かる。腰椎穿刺検査を実施。 9月3、4、5日ソル・メドロール500ml点滴 症状が治まらず、9月10、11、12日再度ソル・メドロール500ml点滴 依然症状は治まっておりません。 9月17日、オリゴグローナルバンドが陽性だったことからほぼ間違いなく多発性硬化症だという診断を受けました。 医師によると、8月中旬の発症から時間が経ってしまったため症状の改善が遅れているとのこと。
現在の症状: 顔面左半分〜左手まで、熱感を伴ったような、しびれのような感覚 素早い動きをした時や左脇の下に力を入れたり圧迫すると症状が出ます。その条件を避ければほぼ症状は出ません。 点滴の効果は実感出来ませんでしたが、症状の出ない体の動かし方を覚え、そのルールを守れば顔面左半分〜左手までのしびれのような感覚はほぼ症状が出ないまま過ごせます。具体的には、「素早く動かない」「左脇の下の圧迫、力を入れない」 他に、弱い耳閉感、極弱い下半身の痺れを感じます。
今後の方針として、病巣の小ささと症状が軽度だということで治療は行わず数ヶ月に一度のMRI検査で病巣に変化が無いか注視していく事になりました。 次回MRIは11月の予定。
質問内容: 点滴の効果が得られなかったが血漿交換を実施する必要性は無いのでしょうか? 早期治療開始の重要性という観点から、症状の軽い現状でも治療薬を開始しないのは正しい判断なのでしょうか? 素早く動いたり左脇の下に力を入れると短時間(5〜10秒程度)、顔面左半分〜左手まで熱感を伴ったしびれのような症状が現れるのですが、そういった行動は極力避けたほうが良いのでしょうか?
多発性硬化症と診断されてから四六時中を不安に苛まれ、夜も眠れず体重減少も止まらない状態です。どうか、お力添えを宜しくお願いいたします。
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| A | (1)血漿交換は不要か?
「痺れ」と表現しておられますが、シビレ感、ジンジン感、熱感などの異常感覚に近いものだろうと思います。日本語の痺れは、運動麻痺、感覚麻痺(鈍麻)、シビレ感のいずれかか、それらの組み合わせのどれでもよく、曖昧です。もし、最初から感覚の鈍さは無く、シビレ感だけだったのであれば、非常に軽い症状ですので、血漿交換は不要です。
現在はシビレ感が、姿勢や動作に関連して出るだけに軽減している様ですので、あまり心配は要りません。次第に軽減し、いずれ消失する可能性が高いと予想します。 軽減する薬はありますが、我慢できる程度なら使わなくても結構です。
(2)MSの再発・進行防止薬の開始は未だ不要か?
最も重要なのは診断の確定です。MSであれば、早期ですので正しい治療を開始すれば、不安になる必要はありません。進行防止がほぼ可能です。 MS診断がほぼ確実であるなら、現在6種類ある再発・進行防止薬のうち、効果の高い3種類のうち1つを選んで開始するべきです。 診断につき、診察をしている担当の先生がおそらく正しいのだろうと推察しますが、私はMRIを見ておらず、ご記載の内容だけで、MSがほぼ確実であるか、判断できません。
発症から40日程度しか経過しておらず、再発があったとは言えない様です。臨床再発が明確でない場合にはMRI画像の所見が最も重要です。造影MRI撮影は実施されたのか、その所見はどうだったのか、画像はどの程度MS的特徴を示していたのか。その変化はどうか。 髄液のオリゴクローナルバンド陽性であったのは確かにMSらしさを一定程度支持していますが、他疾患でも陽性の場合もあります。
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