| Q(MS-305) MS疑い まだ再発がないがMSの可能性は高い。疑いの状況で治療費負担軽減の手続きは可能か? | poo 2019.10.7-23:17 |
|
| Q | 25歳、女性、宮城県在住。
今年5月に症状がでました。 現在、味覚障害と腕の震えがあります。 脳MRI病巣は3個でMS的。長い脊髄病巣はないです。 先生にはMSの可能性は高いけど、新しい病巣が出てないので診断を確定するのは難しいと言われました。
薬はまだ使用していませんが、先生から治療薬の使用を始めた方がいいかもしれないと言われました。 MS疑いのまま治療薬を使う事になりそうなのですが、月の医療費がどれだけかかるのかが不安です。 ずっと高額な医療費を支払うのは難しいので、疑いの状況でも何か申請できるものや、負担が減る事はあるのでしょうか?
|
|
| A | 現在の日本の特定疾患制度では、多発性硬化症として医療費の補助を受けることのできる対象者として認定するには「臨床上あるいはMRIで2回目の活動があった者」に限ると規定しています。再発が起きる可能性が非常に高いと判断される場合でも対象者にはなりませんので、医療費の補助を受けることはできません。
また、健康保険制度を適応し治療を受けるためには多発性硬化症との病名をつけることが条件となっており、診断が確定しているとして病名を申告しなければMS治療薬を処方し、3割負担として、7割の保険の補助を受けることもできません。 ただ、医療保険へ申告する病名は担当する医師の裁量に任され、その根拠を深く追求されることは通常はありません。
また、医療費の月額8万円以上は減免する高額医療費制度があり、処方は90日分を1回で出せますので、3月に1回、8万円を支払う、即ち年間32万円を支払うことで、年間200万円以上するMS治療薬を含めて、MSの検査と治療を受けることが可能です。
欧米ではMSらしさがあり再発の起きる可能性が高い場合は、MS治療薬の使用を開始することが推奨されています。保険で自己負担が殆ど免除されます。
私はかつて、厚生労働省の班の小委員会でMSとして特定疾患対象に認定する基準を討議した時に、日本でもMS初発の可能性が高い場合にMS治療薬を利用可能とする制度にし、欧米と同じにしょうと提案しましたが、他の委員達は日本の医師のMS診断能力が低く誤診が多く出る可能性があるとの理由で反対され決定できませんでした。私は現在でも、MSの可能性が高い根拠、基準を明確にして、初発でも治療可能とするべきだと考えています。
|
|