| Q(MS-306) タイサブリ治療を変更するべきか?微熱、下痢、倦怠感、シビレ感は再発?副作用? | waka 2019.10.9-10:30 |
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| Q | 33歳、女性、沖縄県在住。
2017年12月からタイサブリへ変薬になりました。JCウイルス抗体陰性でMRIでも再発なく4、5週に1度タイサブリ点滴をしていました。
前回のタイサブリ点滴中に微熱、下痢、倦怠感が酷かった。 ここ1週間近く、前回のような左足の痺れや倦怠感が2、3日続き、その症状が落ち着いたと思うと、肩首のコリと痛み1日が続き、怠さがありました。この1週間の間に7週あけてタイサブリ点滴の後、副作用で倦怠感が2日続き、薬が合わなくなっているだけなのか、それとも7週の間隔が空きすぎのための再発なのか、再発ではなく後遺症なのかが判別出来ず現段階で様子を見るべきか、すぐに病院へ行ってパルスをするべきかで悩んでいます。 タイサブリを使用してもうすぐ2年経つのですが、変薬した方が良いでしょうか?
病歴: 2017年7月から、首や肩のコリや痛みと怠さ、左足全体の脱力感や痺れ、左手指先のピリピリとした痛みや痺れがあり、MRIで頸髄、胸髄、脳に、合わせて10個程の病巣がみつかり、MSと診断。 ステロイド注射後、7月からコパキソン注で治療していました。 同年8月、10月、12月に再発が見つかり、JCウイルス抗体陰性でしたので、 12月にタイサブリへ変薬になりました。
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| A | ご質問の文章で症状の時間経過が重なり、分かりにくいので、一部を勝手に整理させていただきました。間違っていたら、申し訳ありません。
先ず、もし「再発や副作用ではないか?」と考えたのであれば、緊急の問題です。このQ&Aで質問するより先に通常か救急の受診をして、まず担当医に質問するべきです。担当医の見解に納得できない時に本Q&Aをご利用ください。 私は診察をしていませんので、診察をした医師の観察、判断、どうか考えたかの情報がないと、正確にお答えすることが困難です。 また、MS患者さんが再発かどうかを自己判定するには、本ホームページのcontentsの「症状と再発の自己判定法」で「再発でない症状の悪化」を先ずお読みください。
「痺れ」があるとのことですが、シビレ感のことであり、運動や感覚の麻痺ではないと思われます。そうであれば、自己判定法に記載しました様に、再発ではないと考えられます。その他の症状である脱力感、ピリピリした痛みなども含めて、古い病巣にもとずく後遺症と思われます。微熱がある時に一時的に出現しているウートフ現象である可能性が高いです。微熱が出たのは軽い感染症があったためであり、タイサブリの副作用や再発ではないと考えます。偶然の現象です。 タイサブリ点滴の初期の6月以内に点滴中に気分が悪くなったり、中和抗体が出現したために再発が起きたりすることが稀にありますが、2年経過している場合には、偶然の現象だろうと考えます。
今回点滴間隔を7週にしたためである可能性は殆どありえません。タイサブリを変更することは間違いだろうと考えます。 タイサブリは非常に有効性が高く、PMLの管理さえ可能ならMRIで新病巣の出現を伴う本当の再発を経験することは非常に稀です。 私は現在までに約400名の方にタイサブリを利用しました。現在は約250名で7週毎(時に8週も可)(体重60kgまで)、体重80kg以上では6(~7)週毎、の点滴を長期に実施しています。この方法では現在までPML発生の報告が全世界で1名も無く非常に安全です。この方法での効果は私の患者250名で3名に再発があり、他の3名ではMRIだけの新病巣出現がありました。即ち、2.4%の方、42人に1人のみにMSの活動が見られたのですが、250人の方は私の診ている約1000人のMS患者さんの中で、活動性の高い人達です。非常に高い効果が維持されていると言えます。
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