Q&A

Q(MS-311) MS疑いです。血漿交換療法をして、再発防止治療が遅れた場合病状に影響はあるか。パイン   2019.11.25-23:11
16歳、女性、青森県在住。MS-310で質問させていただいた者です。

MSなら再発防止治療を早期に始めるのが重要と回答いただきました。しかし、現在主治医はMS確定診断していません。MS疑いとのことで、ステロイドパルス療法を3クール、その後すぐにプレドニゾロンを1日50mg服用中です。半月ほど服用後、MRI(造影剤使用)をして悪化しているようだったら血漿交換療法実施予定です。
血漿交換療法はマイナスではないとのことですが、そのために再発防止治療が遅れて病状が進むことはあるのでしょうか。もし、そのようなことになったら悔やみきれません。

MSの可能性が高いのであれば、先にMSの長期の再発防止治療と並行パルス点滴を実施し、それらに反応が悪い時に追加として血漿交換治療を実施するべきです。血漿交換のためにMS治療開始が遅れるのであれば、マイナスである可能性があります。血漿交換治療はMSの一部でしか有効ではありません。

血漿交換治療のMSでの有効性の頻度を検証した唯一の研究では42%で有効で、58%では無効でした。主に脳大型病巣が出て、2クール以上のパルス治療にほとんど反応しなかった患者さん達での結果であり、大型病巣の出ていない患者での信頼のおける頻度の研究は無く、明確ではありません。
血漿交換療法は重症のMS再発があった直後でパルス点滴に反応が無かった場合、あるいはパルス点滴と並行して実施する治療で、回復を促進する応急手当てです。悪化が進行中あるいは直後に実施し、半分以下の患者さんで効果が出る短期(3週間程度)治療法です。

血漿交換はMSでない時、視神経脊髄炎や急性散在性脳脊髄炎の急性期に非常に効果の高い治療です。私は約1000人のMS患者さんの治療をしていますが、この1年間、MS患者さんでは実施していません。有効なMS治療を実施していれば必要性がほとんど無いからです。