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診断と治療のポイント

2020/9/1更新

  • 関西多発性硬化症センターではアジアで最多数、1200人以上の多発性硬化症(MS)、視神経脊髄炎(NMOsd)、MOG脳脊髄炎(抗体疾患)の患者様を治療しています。 これら疾患には類似点が多いのですが区別することが重要です。治療が異なります。
  • 早期の正確な診断にもとづく安全で正しい治療で、進行をほぼ完全に停止させることが、ほとんどの再発型の患者さんで可能となっています。
  • 多発性硬化症は自覚する悪化・再発よりはるかに多い新病巣の出現が4週毎の1mmスライスの精密なMRIで検出されますが、保険では実施できません。 しかも、MRIでも検出できない潜在的、微細な炎症が水面下で慢性的に継続します。脊髄や視神経の病巣の半数は自覚出来ると言われています。 しかし、最も病巣の多い脳の障害は自覚できず、医師も発見できず、予備能力が水面下で低下し、認知症に近づくことが多いのです。残念ながら脳の障害は修復不能です。 長い人生で『脳を守る』『脳の予備能力を守る』ことは非常に重要です。
  • 現在利用可能な多発性硬化症の再発・進行防止薬は6種類あります。第一世代薬は20世紀に開発され、全て自己注射薬ですが、いずれも効果が低く、効果判定に時間がかかり、皮膚障害リスク、頻回注射である負担も大きく、お勧めしません。
  • 多発性硬化症の第二世代薬は21世紀に開発され、いずれも第一世代薬より効果が高く、効果の順位はナタリズマブ (タイサブリ)、フィンゴリモド(ジレニア、イムセラ)、ジメチルフマル酸(テクフィデラ)の順です。 この3者を上手に使い分けることで、再発寛解型の方の95%以上で、再発、進行が全く無い生活を送れます。定期的診察と検査で副作用の防止が可能です。 2020年9月には二次進行型で初めて効果が示された新薬「シポニモド」(メイゼント)の利用が開始されます。本センターは日本で最も多くの経験があります。
  • 効果の高いナタリズマブ 、フィンゴリモドの長期使用に関連して稀に発生する進行性多巣性白質脳症(PML)を防ぐため、事前の検査で将来発生の可能性(リスク)の有無を調べます。 ナタリズマブは、リスクの有る方でも、投与間隔を一定以上延長すればPMLが発生しないことが米国での使用者全員調査で明らかになっています。 関西MSセンターでは、投与間隔を7週に延長し、絶対安全確保を優先しつつ、高い効果を確保しています。経済、時間負担の軽減にもなります。
  • NMOsd、抗MOG脳脊髄炎(抗体疾患)ではステロイドをほとんど使わない経口薬治療で副作用無く、ほとんどの方で長期に再発が防止できています。稀な状況では最近承認された新治療薬を利用します。
  • 稀な状況で既存薬で治療困難な場合、MSの有望な新薬治験に参加が可能です。
  • 通常の妊娠・出産が、再発・進行無く可能です。出産後に高まる再発リスクへの正しい対策・指導で安全に育児できます。
  • 通常の職業生活、キャリア向上、家庭生活、妊娠と育児、海外旅行、希望のある生活を目指しましょう。

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